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2017.01.28
2017年1月27日

20170127-01
      写真:2014年「LINES」より 庄司紗矢香氏との共演 photo by Akiko Miyake

荻窪のアパラタスの「シェラザード」の8回公演を終えて、
すぐに成田を発ち、私と佐東利穂子は今パリです。
一昨日は2017〜18のパリオペラ座のプレスコンファレンス
(記者会見)がありオペラとバレエの創作やレパートリー作品の上演の
年間スケジュールを紹介する大きく重要な会見に同席しました。
来年からバレエ団の芸術監督に就任するオーレリ デュポン女史より
紹介されて私も壇上に上がりました。
私は創作を委託された10月に世界初演の創作について、
その趣旨や技術的なことを語りました。
パリオペラ座は重要な変革期にあると感じた会見でもありました。
私ができることを最大限発揮してオペラ座全体との協力体制を完全にして
臨みたいと思います。というのは私は振付の他、装置、照明、衣装、
ヘアメイクの全てを担当するものですから総勢何人になるでしょうか、
とても多くのスタッフと仕事をすることになります。
もちろんダンサーの選びから始まり、基礎段階のワークショップから
即興、そして構成振付という発展プロセスを進みます。
すでに昨日は一回目のワークショップを行い、今日は少し発展させて
ダンサーを一人ずつ見ようと思います。
これから様々な角度から創作のプロセスは積み上げられます。
ワークショップの前には、素晴らしいバイオリニストの庄司紗矢香さん
にお会いして、数日後にナントで共演する時の為の
ミーティングをしました。というか堅苦しいものではなくて
久しぶりに会ったのでお互いの近況や芸術について話しました。
ナントでは、バッハのパルティータの2番5曲を彼女が演奏して、
佐東利穂子と私が踊ります。
同時にシベリウスの協奏曲を演奏するというのですから驚きました。
芸術的にはもちろんですが、なんと言えばよいのでしょうか、
超人的な芸術家なのです。尊敬します。
いつか佐東利穂子と庄司さんの1対1の共演をみたいものです。
うむ、最高だろうな。
今からうきうきしてきて、いても立ってもいられず、
オペラ座(ガルニエ)でのワークショップの後、
私たちも少し時間をあけてもらい自分たちの為に練習しました。
今後、3月初旬まで予定がつまっていますので、
その都度様々な報告ができると思います。 
                     勅使川原三郎 
                      [メールマガジンNo.704より]

LINE
2017.01.10
2017年1月10日

888
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889
年明けはやはりダンスで始まりました。今年もよろしくお願いします。
アップデートダンス #42「シェラサード」は、すでに全8回のうち
4回を終えました。今日はオフで、明日から後半の4回が始まります。
 
リムスキー コルサコフ作曲の音楽に徹底的に向き合い、
音楽と一体となり、音楽を吐き出すくらいの勢いで踊り、
音楽と共に昇華してしまうまで徹頭徹尾、音楽と身体、
音楽とダンスとが生み出す濃密な流れを追求しています。
印象になりさがる音楽には決してならず、バレエ音楽風な物語から
解放されなければならないダンスと音楽の関係を「厳密と自由」の
生命の有り方の探求であり、これこそ私が欲する芸術の
ひとつの有り方であると実感しています。現在進行形の生命こそ
ダンスの本位であると考えますが、音楽への尊敬は、そのまま
ダンスへの教訓でもあります。音楽に己の全てを託すところから
始まるこの仕事は、常なる実際の静けさや音の発生と同時に湧き上がる
沈黙と共に生き生きとダンスになります。
私と佐東利穂子は隙間を譲らず絡み合い、新たな時を紡ぎ、
新たな不可解を解放すべく「固定された場所」を「流動する空間」に
変質させ踊りつづけています。
 
年の初めにこの作品を公演する喜びを全身で感じています。
とてつもなく大きな抱えきれない明るさです。
これからもどうぞよろしくお願いします。 
                     勅使川原三郎 
                      [メールマガジンNo.690より]