「ロミオとジュリエット」について、
ぼくは皮肉と矛盾の物語と書いたが、
考えを進めるうちにねじれてはっきり
してきた。原作者は不可能の愛を成就
させるために二人を死なせたのだ。
死者として一緒になれるようにした
強制的な心中物語なのではないかと。
そこでぼくは徹底した悲劇的なダンス
作品にしようと思った。
ダンスを悲しい舞踊詩にしたいと。
誰からも求められない死のロマン。
ロミオとジュリエット、いや彼と彼女、
いや誰かと誰か、いや一人と一人、
身体と身体、空っぽと空っぽ、
闇と闇、闇と闇は一つの闇になる。
感情が詰まった闇、は消えてゆく。
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