〈ロンドン報告〉
今日は3月23日です。私たちは今ロンドンに滞在しています。
アパラタスで上演した「平均律」の公演を終えて数日後には
ここに移動していました。その前のアップデートダンスシリーズ
の#60として上演した「白痴」をロンドンで公演するためです。
公演はすでに始まっていて、昨日の3日目の公演もブラボーの声
が響く素晴らしい雰囲気の中で終えることができました。
これはアパラタスでの多くの公演経験の賜物だと自覚しています。
そして感じたことがあります。アパラタスに普段からご来場いた
だいた皆様ともに、この「白痴」は作品として成長できたお礼を
言わなければならないと。本当に皆様と共に作品は伸び伸びと成
長しました。ここロンドンで改めて、荻窪のアパラタスの役割を
実感しています。ご来場とご支援ありがとうございました。
薄い一枚一枚のページのような一日の積み重ねがいつの間にか分
厚くなり深い物語が表れるように、アパラタスのステージ上の小
さな積み重ねによって初めて私たちの表現の形が見えてきます。
ここの舞台ではアパラタスのように公演直後のマイクを持った話
はないのですが、いつもその時と同じような気持ちでロンドンの
観客の前に立ってお辞儀をしています。劇場関係の方が、普段ロ
ンドンではこんなに長く拍手はつづかないのだと話していました。
そんな熱心な拍手、そして勢いのある掛け声を身体で受け取って
いると荻窪がよみがえります。公演後に様々な人々から声をかけ
られて立ち話をしていると荻窪を思い出します。
今日を含めてあと7公演がありますが、ますます良い公演になる
ように一日一日を大切にし、作品を大事に育てて、作品と一緒に
成長していきたいと思います。
繰り返しになりますが、
日頃からのご来場とご支援本当にありがとうございます。
勅使川原三郎
佐東利穂子
次回の報告は、公演している雰囲気のある
風変わりな劇場の内部を写真で紹介します。
[メールマガジンNo.1295より]
最近のコメント
アーカイブ
カテゴリー
メタ情報