Works / 活動紹介

ペレアスとメリザンド −デュエット版−

〈勅使川原三郎 芸術監督就任記念シリーズ 新作公演〉
 
 
構成 振付 美術 照明 衣装 :勅使川原三郎
ダンス:勅使川原三郎 佐東利穂子
 
照明技術:清水裕樹(ハロ)
音響技術:三森啓弘
衣装製作:武田園子(veronique)
 
プロデューサー:唐津絵里(愛知県芸術劇場)
制作:上林元子(愛知県芸術劇場)
プロダクションマネージャー:世古口善徳(愛知県芸術劇場)
舞台技術:峯健(愛知県芸術劇場)、鷹見茜里(愛知県芸術劇場)
 
企画制作:KARAS、愛知県芸術劇場
主催:愛知県芸術劇場
協賛:一般財団法人セガサミー文化芸術財団
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)| 独立行政法人日本芸術文化振興会
 
上演時間:60分
初演:2021年2月21日
音楽によって生を受けたメリザンドは音楽に消えてゆく
愛するペレアスは風となり
悲しみのメリザンドは衰弱しゆるやかに水のように消え
風と水は溶けて一体となるが
別れる定めにあった
『ペレアスとメリザンド』に寄せて
 
 
クロード・ドビュッシー作曲の同名のオペラを基調にしたダンス作品
架空の国の非現実の幻想的な世界
澄んだ水のように透明なメリザンドは定めの時に向かう 死へ
愛するペレアスはすでに死に 風となった
悲しみのメリザンドは衰弱し ゆるやかに消えるように
水という生命の源へと還ってゆく
水から誕生し 水へ還る
無力なささやきの風が水面にさざなみをたてる
風となったペレアスが死んだメリザンドの髪を撫でる
ペレアスとメリザンド 風と水
ふたりは生と死がひとつに溶け合う愛
ドビュッシーの音楽から生命の反響がきこえてくる
それは在らぬことの想像ではなく神秘という実感である
勅使川原三郎
ギャラリー
レビュー(抜粋)
愛知県芸術文化センター 情報誌AAC vol.108(2021年6月) 
「不変の愛を鮮やかに描いた出色の新作初演」高橋森彦 氏 (舞踊評論家)
(前略)黒いロングドレスをまとった佐東は、メリザンドの悲哀や透徹した存在感を玄妙に醸し出す。
たゆたうような舞いも、激しく身を絞るような踊りも、自然の摂理に導かれるかのよう。
そこに同じく黒の上下の勅使川原が変幻自在に現れ、濃密なドラマを立ち上げた。(中略)
あの世とこの世をめぐる、絶対的だけれども儚い愛は痛ましくも神々しい。
闇の中、水音と一緒に浮かぶ泉は、生命が誕生しやがて消えゆく営みの象徴に思われた。