4月のイタリアツアー最終公演
『Adagio』ルッカ公演

4月のイタリアツアーは今晩ルッカのTeatro del Giglio Opera Houseの『Adagio』公演をもって最終公演をむかえます。
5月はスイスへと移り、『Tristan and Isolde』ツアーが始まります。
 
『Adagio』イタリア・ルッカ公演
日程:2024年4月30日 20:30開演(現地時間) 
劇場:Teatro del Giglio Opera House
 
https://www.teatrodelgiglio.it/it/cartellone/danza/stagione-2023-2024/adagio/
 
TEATRO GRANDE SABURO TESHIGAWARA RIHOKO SATO KARAS
R_karas27のコピー
 
アパラタス上演の際のレビューをご紹介します。
 
様々な曲の緩徐楽章で構成。憂いや苦悩を引き受けつつ静かに羽ばたくようなマーラー5番4楽章の佐東利穂子、ラフマニノフのピアノ協奏曲2番2楽章の勅使川原から立ち上がる詩情(ピアノの運指みたいな指!)...。連動しつつ一人でもあるデュオも沁みる。
ー高橋彩子(舞踊・演劇ライター)  *Twitterより抜粋
 
マーラー交響曲第五番のアダージョ、ラフマニノフやラヴェルのピアノ協奏曲の二楽章など緩徐楽章の音楽にあわせ、勅使川原三郎と佐東利穂子が交替でソロを踊る。二人とも白いたっぷりとしたシャツとパンツ姿なので、ちょっとパジャマっぽい。夜の夢の中をさまよう姿にも見える。
(中略)ところで、こうして交互にソロが並ぶとき、佐東のソロの踊りはいつもぎりぎりまで伸びようとする草花のように「自分」の内なる生命力を溢れさせるような感じなのだけれど、勅使川原のソロはかならず視線の向こうに誰かいる。パートナーがいる作品の一部なの?と思うくらいに。ラヴェルの最初かな、いない誰かの手に顔の輪郭を触れられるイメージにうちふるえる姿にさすがと思った。
ー森岡実穂(中央大学教授・オペラ演出研究)

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