次回アップデイトダンス「空耳」
勅使川原三郎よりコメント

ー「聴くことに固執してダンスを探りたい」とのことで、
どのような音・音楽を構想されているのでしょうか?
 
勅使川原三郎:
あらゆる音、聴こえる音、響きやうねりという音響的な聴こえるものも含む。
自然界の音も、風や木立の音、海からの音、鳥などの動物、生き物の鳴き声も。
宇宙からの音も含む。
作られた音楽も当然。
加えてまさに空耳、勘違いで聴こえたと思う音や記憶に残っている音がよみがえる音も。
そして体内の音、呼吸や心臓の鼓動、血管の脈打つ音、体がこすれる音、手を叩く、足を踏む、もちろん声。
作品にはありとあらゆる種類、ありとあらゆる所から聴こえてくる音、
つまり、積極的に聴く音と聴こうと思わなくても聴こえてくる音がある。
意識や無意識がさまざまな音を聴かせていることに創作の主題がある。
心の中で求めている事(音)と贈り物のように与えられる物(音)があるように、
音は恩恵(恵み)、恩寵(天から与えられるもの)のように、ありがたいものとして受け取る時、単純に耳で聴く音というのとは違う、関わりを私は感じる。
ありがたきものとして。
 
1162
 
ご予約はこちらから
https://www.st-karas.com/updateticket116/

パーマリンク