『読書 本を読む女』
佐東利穂子よりコメント

0108-01
 
ー『読書 本を読む女』はどの様な作品なのでしょうか?
 
佐東利穂子:
2018年にアパラタスで創作された作品で、私のソロの作品として勅使川原さんが創られました。その後、一昨年2021年に同タイトルでデュエットバージョンというのも創りましたが、内容的には中身は全く異なっています。
読書ということがテーマ、作品のはじまりです。本を読むとはどういうことだろうー目を通す、黙読する、声に出すというだけではなくて、読むことによって人がどう変わるのか、どのように、何を受け取るのかーそういうことに勅使川原さんは興味を持たれたのだと私は思っています。
ソロバージョンでは、本を読んでいるというところから始まります。作品全編を通してロベルト・ムージルの「特性のない男」の中のテキストを使用しています。私が読んだものを録音して、勅使川原さんが音楽と一緒に編集されました。この作品のために作曲されたのではないかと思う素晴らしい選曲です。
だんだん読んでいるということから、読んでいる作品の中に自分が吸い込まれるように入りこんでいき、どちらの世界が本当なのかわからなくなっていく。全く自分の置かれている状況とは異なる世界に同化してしまうというプロセスであり、あるいはまた現実に戻ってきたり、と両方を行ったり来たりするような、読書している時に誰しも経験する、そういう経験に身体的に取り組む作品です。
 
 
-ご予約受付中!-
アップデイトダンスNo.102『読書 本を読む女』
演出 照明 勅使川原三郎
出演 佐東利穂子
 
〈劇場〉カラスアパラタス B2ホール
〈公演日程〉2024年1月12日(金)ー21日(日) *全8回公演
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主催:有限会社カラス 企画製作:KARAS 
 

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