ー本来空耳とは錯聴、幻聴的な現象を意味しますが、
今作の「空耳」はどのような作品になるのでしょうか?
勅使川原三郎:
私の創作の方法は、規定された観念や方法論から離れて、
元来の意味とは異なる解釈の可能性を自由に広げることが大事です。
それは破壊的な作業ではなく、発端が同じでも別な発見や出会いがあるはずだという
可能性を広げる構築的な思想が基本にあります。
例えば、空を耳と思ってみると空から何かが聴こえてくるが、
逆に空が聴いているのではないかと思えてしまう。
歌も歌自体がそもそも聴いていて、それを我々が聴いているのだろうと思える。
目一杯、空に向けて腕を高く伸ばした、その手の平が聴く宇宙の音、
無数の聴き間違いをしている世界にはなんとたくさんの美しい空耳があるのだろう。
耳が生み出す「聴くという表現」がダンスになるのだろう。

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