「ワルツ」勅使川原三郎コメント①

―「ワルツ」はどの様な作品なのでしょうか?
 
勅使川原:ワルツはみなさんご存知三拍子の音楽です。
作品が最初から最後までずっと何曲も何曲もワルツ、すべてがワルツで、踊り尽くす作品です。
ワルツは、三拍子といっても様々なタイプがあり、ウィンナーワルツからショスタコーヴィチのワルツからあるいはジャズっぽいワルツから、ちょっとメランコリックなワルツ、スローテンポのワルツ、ピアノのワルツ、ショパンの有名なワルツ。
そして沈黙のワルツというのもあります。体だけでテンポリズムを刻む、テンポが変わりながらリズムも変化する、より内的なワルツもある。
いつ始まったか終わりか分からない、どこまで行くかわからない深淵に向かって旅立っていくようなワルツ、そして急加速して自分たちの存在さえも消えてしまうようなワルツもあるかもしれません。
 
(つづく)
 

No.99-02

 
-ご予約受付中!-
アップデイトダンスNo.99「ワルツ」
演出 照明 勅使川原三郎
出演 佐東利穂子 ハビエル アラ サウコ 勅使川原三郎
 
〈劇場〉カラスアパラタス B2ホール
〈公演日程〉2023年10月20日(金)ー29日(日) 
ご予約フォーム https://www.st-karas.com/reservation3/
 
主催:有限会社カラス 企画製作:KARAS 
初演製作:愛知県芸術劇場
後援:スペイン大使館
photo by Akihito Abe

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