2020年10月24日

「ピアニスト」
微細に再構成した音楽、そして原曲。
人工自然の中に私たちのダンスの行き先は?
 
解体された、いや切り刻まれた楽曲、
私はそこに特別な音楽性を感じた。
原曲ゴルドベルク変奏曲はグレン グールドの演奏で
新たなバッハを提示したが、
すでに新しくはないしその必要もなくすばらしい。
ピアニストによって生成される音楽、
ピアノによって発せられた幾多の音の連なり、
私たち踊る者はそれら無数の響きを追うのではない。
同時に生成される身体の内と外に動きを発する。
ピアノをもたない私たちは問いつづける。
なぜ踊るのか?それはどこへ向かうのか?
グールドが尊敬したリヒテルの言葉、
「私はピアノより音楽を好みます。」
私たちはその時、
身体を強く傾けて一歩出す勇気を与えられる。
すばらしいピアニストたちへ感謝。
今日は公演3日目です。
 
勅使川原三郎
 
 
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