2018年5月6日

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昨日の三日目の公演を終えて、本日が最終四日目の「調べ」公演です。

 
一昨々日の初日から今日の公演まで、とても充実したダンス経験を

かさねました。

それは不思議な感覚を伴っているのにも気がつきました。

遥か以前からの長い時間が経たようなという言い方を自分に問いかけ

たのですが違っていて、むしろ長い時間を失った感覚が強くあります。

 
私が常々ダンスに向かう時に感じ考えることですが、、

ダンスはいつ始まるのか、いつ終わるかわからないものではないのか。

「始まりも終わりもない」ことを踊りたいと願い、作品というものも、

公演することも初めと終わりは、一つではないのかと、普段、仲間の

佐東利穂子と話していました。今回宮田さんと改めて出会った時に、

宮田さんから笙の音楽性やご自身の演奏について、同様のことを話さ

れたので、これは必ず良い公演になると予感しました。実際に稽古や

公演の舞台上で私が感じたことは、、

 
無時間、時間が無く、何かが常に生まれてくる区切りの無い時、

空気に溶けた時、命と等しい時、終わりが無く、はじまりも無い時、

時も無く、現れては消え、消えては現れる、

無いとあるが等しく溶け合っている、、

 
そして今、

私と佐東利穂子と宮田まゆみさんの三人が溶け合っていると感じます。

それがダンスの作品として提示できることがうれしく、感謝します。

                         勅使川原三郎
本日の「調べ」にどうぞご来場ください。
                         2018/5/6
                         [メールマガジンNo.1056より]

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