東京芸術劇場で公演していた「月に吠える」は昨日で終了しました。
ご来場いただきました皆様にこの場で感謝を申し上げます。
公演に協力してくださいました方々にも深くお礼申し上げます。
「ありがとうございました。」
今年は正月から海外も含めると
「シェラザード」アパラタス
「バッハ パルティータ」(バイオリン庄司紗矢香さん)ナント
「フレキシブル サイレンス」(武満徹、メシアン)
シャイヨー劇場(パリ)
「Sleeping Water」世界初演 フランス
「音楽の絵本」アパラタス
「パフューム」アパラタス
「トリスタンとイゾルデ」アパラタス
「硝子の月」アパラタス
「アブソルート ゼロ」世田谷パブリックシアター
「ペトルーシュカ」アパラタス
「静か」アパラタス
「イリュミナシオン」アパラタス
と創作と再公演をおこなってきましたが、
今回の「月の吠える」はひとつの区切りと考えられます。
今年だけでも様々な創作と公演の経験をしました。
それは日々の無数の薄い紙片が折り重なるような、
一重一重の積み重ねで、呼吸が数えきれない回数をするように
私たちの活動には本来区切られるような境はないのですが、
4日後に東京を発ち2ヶ月半のパリを含めたヨーロッパ各地の
滞在直前の今、私はある種の安堵感を体感しています。
今、私に周囲にありますのは、薄曇りから垂れ下がっている真夏から
なにかが抜け落ちたかのような暑苦しい湿気の幕と鮮明度の低い
都市の音響と寡黙な月曜日の明け方です。
4日後はパリに移動し、パリオペラ バレエの新作の創作稽古が始まり
初演は10月です。その他の計画についてもまた随時詳しく書きます。
私と仲間たちは、充実した日々に感謝し、そして頭を上げてもっと
先に進んでいく決意を新たにしています。
これからもよろしくお願いします。
勅使川原三郎
[メールマガジンNo.887より]
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