プレイベント「勅使川原三郎が萩原朔太郎に吠える!」には多数の
ご来場ありがとうございました。
さて創作について報告ですが、毎日フランスとイタリアからのダンサーを
含めた稽古は進んでいます。現在の稽古のテーマは、いかにして作品固有の
動きを導き出すかです。我々は作品ごとに常に原点に返り、そして
基本中の基本からやり直すのです。前作の基本と今日の基本を見定め、
その先への推進力を作り直す。これは毎日の営みでもあります。
詩集「月に吠える」の解釈ではなく、詩の力によって
我々が生きるべき場所を生み出そうとしていると言ってよいでしょう。
詩と詩ならざるものとしての我々の身体が、
あるということさえも要注意なのです。
私はある詩集への愛着のみが作品を作らせると安易に考えることは
できません。新作とは新たな発言です。決意です。
それが疑問形であろうとなかろうと作品とは発言です。
「月に吠える」は私にとって実に危険で幸福な作品であると
予感しています。
動画サイトのvimeoでは「月に吠える」プロモーションビデオを
公開します。
出演者は佐東、鰐川、キアラ、パスカル、勅使川原。
創作プロセスの真っ正直な身体思考が表わす映像をアップしました。
ご覧ください。 勅使川原三郎
[メールマガジンNo.872より]
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