2017年7月26日

1107

1108
ランボー、歴史上希有な詩人へダンス的急接近、間近に、直接触れる、
不可能な行為はダンスによって許され、勝手に許され実行する。
詩の意味解釈ではない身体的接触のダンス公演、60分間の詩体験。
冷却した夜と灼熱の昼を激しく往復運動しながら詩人が詩を棄てる時。
ダンスが染着ついた身体からダンスが抜け落ちた捨て去られた身体。
これまでのダンス作品から離れ、行き着いた砂漠に落ちた文字。
文化から放り出された言語身体、叫ぶ身体、朔太郎なら吠える身体。
4周年記念にふさわしい裏切りの持続、そっぽを向く執着、絶望の愛。
                       
                         勅使川原三郎
                       [メールマガジンNo.855より]

パーマリンク