2017年6月2日

_ABC0244
_ABE0233
 
昨日、世田谷パブリックシアターにて、「アブソルートゼロ」公演の初日。
劇場は20年前にオープンした今は
その価値と地位を確立した公共劇場です。
私たちはその開館を飾る名誉をあずかり「Q」という作品を初演しました。
 
その翌年に「アブソルートゼロ」は初演され、そして再演し、
その後ヨーロッパと日本国内の数多くの都市で公演してまいりました。
ほぼ20年ぶりの劇場への帰還になる「アブソルートゼロ」の初日は、
再演と呼んでいますが、初演と言える新鮮な出来栄えでありました。
しかし、そのような初日を終えた今、私は心引き締まる思いであります。
荻窪のアパラタスのシリーズの名のようにアップデートし、
より良い作品になるべく稽古をしていきます。
それだけ成長できると考えるとなんとも楽しい気分になります。
この自然の感情は作品を支えるものであります。
のびのびと気持ちをこめて、
心身ともに律して作品の為に生き直す心意気で今日の公演に向かいます。
あらためて、世田谷パブリックシアター20周年おめでとうございます。
                           勅使川原三郎
                       [メールマガジンNo.802より]

パーマリンク