今日は、新作「顔 Faces 」公演の初日です。何々のような
と形容できない、前例のない作品になるでしょう。
佐東利穂子という特異な才能が広げる領域は、過ぎ去った夏から
渡欧していた日々に様々な方角に拡張しつづけていました。
この稀有なソロ作品は、過去、現在、未来という時間の過程から
解放し、彼女が生きる時間を無限に積み重ねていく、
あるいは消しつづける。
身体が問いつづけ、身体が問われつづける。
前回は「ペルソナ」という映画に影響を受けて創作に向かっていると
私は書きましたが、すでに作品はそういう意味性を超越した
ところに行ってしまいました。
この稀有なソロ作品は、今現在もパフォーマンス中も
様々なものを吸い込みながら変遷しつづけるのです。
では、アパラタスでお待ちしています。
勅使川原三郎
[メールマガジンNo.961より]
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