2016年6月24日

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「白痴」の公演は初日に私のソロではじまり、
2日目、3日目が佐東利穂子とのデュエットになりました。
偉大な長編小説を1時間のダンス作品することが
無謀であるという自覚はあったのですが、
公演初日からなんと楽しく豊かな仕事をしているのだろうと
我ながら驚いています。
以前、 公演を観た様々な方から、おふたりにしか実現できない作品
ですね、と言われることが度々ありましたが、
本作は正に私たちならではのダンス作品であると実感しています。
時間をかけた蓄積が破裂するような生き生きしたダンスであり、
内面に問いかけつづける、叫びささやく身体が全体を構成する、
文学ではなく身体が語る「白痴」であると私は思います。
また新たに、そして改めて表現、表明とはなにかを考えさせられ、
勇気づけられています。
本日もデュエットです。 
                   2016/6/24 勅使川原三郎
                    [メールマガジンNo.455より]

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