「シナモン」から「静か」へ
昨日は「シナモン」の最終日でした。4回公演というのは少ないと感じ、
まだまだ終らない「シナモン」を踊りたいと思いました。
ひとつの作品が終わり、そして間もなく今日の夜には「静か」がはじまります。
私たちは常にこのような異なる世界を行き来して生きています。
まるで空気を吸い、そして吐く、その終りのない入れ替わり、呼吸こそ私たち生きるものの定めで、毎日ひとは新たな生を生きていて、どこまでも辿り着くところがないような永遠の時の一部分を歩んでいるかのようです。常に永遠の真ん中にいて身体を動かし、もっと動かそうと、動けないと嘆き、やり過ぎたと嘆く、
大騒ぎをして喜び、静けさを喜ぶ、
いつも何かと何かの間にいて、そこから離れようともし、戻りたいとも願う、終りのない間の間をゆく、時々予期せぬ風が吹く。
作品は「静か」へと移り変わります。
2016.5.2 勅使川原三郎
[メールマガジンNo.393より]
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