2016年1月19日

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「青い目の男」公演は3日目を終えましたが、初日から日々の積み重ね
によって、作品はより明快になり、テキストと音楽と身体がつくる内容
が活き活きしてうねりのような運動が起きています。「夢想の中の夢
想」というテーマはただの夢の話ではなく、逆に現実化する思い、
いつまでもつづく内面と社会がもつ矛盾、それさえ抱えもつ想像の高度
な思考、その具体化です。勇気を持って現実に立ち向かい、自己自我を
超える自然の力に全身と思いの全てを委ねる、そういうことを原作「夢
の共和国」から学びました。それは正にダンスの在り方を示してもいる
と感じとりました。
今、私は考えます、困難が与える試練から逃げない力こそが、「夢の
共和国」そして「青い目の男」の中にある「詩の宣言」であると。
夢を持ちつづける勇気。
その夢を現実化する思いと技術。 

                     2016/1/18 勅使川原三郎
                       [メールマガジンNo.282より]

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