photo by Sakae Oguma
シアターXでの連続公演を終えて3日目の今日、スウェーデンの
第2の都市ゲーテボルグへ向かいます。来年3月に新作初演の為
に出演ダンサーたちにワークショップを経験してもらう目的です。
今回はわずか一週間の滞在ですが、正式の振付作品作りは2月
から一ヶ月かけて行います。勅使川原の2作品で構成される一
夜になります。その勅使川原プログラムは数週間つづきます。
タイトルは「メタモルフォーシス(変容)」と「トランキール
(静か)」で、合わせて一時間半の公演になります。
「ある晴れた日に」と「ゴドーを待ちながら」の2作品を上演
できましたのは、とてもありがたいことでした。その直前はアパ
ラタスで「ペレアスとメリザンド」を上演した直後に、荻窪から
両国に移動したのですが、その前にはヨーロッパツアーで、「鏡
と音楽」、「ある晴れた日に」初演、「オブセッション」、「エ
クリプス」と連続公演をしていました。さかのぼれば、その以前
にはアパラタスで、、、というふうに一年中途切れることなく日
本とヨーロッパで創作し公演で廻っていた2015年でした。
大充実のダンス経験と困難を含む試練を共有した私たち
KARASの一年でした。
すでにご案内のように年末28日月曜日午後7時からにアパラ
タスで「BOUNEN(忘年)」を催します。いつもより気軽な1部と
2部の分けた内容でダンス&トーク&ドリンクの集まりです。
この時節、ご予定が重なっておられる方がいいると思いますが、
時間のゆるすかぎり遊びにきてください。
踊り納め、いや納まらないでしょう。この先の閉ざされた一度
も開いたことのないところに分け入る始まりとなるでしょう。
2015/12/16 勅使川原三郎
[メールマガジンNo.264より]