時々日記 2025.10.27 勅使川原三郎

新作「記憶と夢」はすでに2回の公演を終えた。
ぼくと佐東利穂子に加えてダリオ ミノイアは絶妙の3人組だ。コンビネーションというものは決まりがあって作るわけではないのは誰でも知っている。また相手を尊重してできるものでもない。一人一人を活かす術、作品全体、移り変わる場面と各自の役割の細部まで理解した上にある内容の理解を土台に、一人一人を活かす術、つまり互いの役割が入れ替わっても場面を成り立たせる術を心得ることこそ、最も求められる。
この「こころえ」が作品が公演としてひと目に触れる価値をもつとぼくは考えている。それは困難のようで成す時は、実になめらかな流れを生みだすことができる。

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