時々日記 2025.06.30

「電気の夢」について
夢想についてのダンス作品、待つこと、求めること、そして心の手を伸ばすこと。今日が8回目の公演。どのようにダンスをするかはあるけれど、なぜはない。作品をなぜ作るのかはあるけれど、どのように作るかというのはない、とぼくは考える。甘い意味ではなく美しさを探している。しかしわかっている、どこを探しても、どこというところにあるわけではない。美しいとしか言えないものがあるなら、それを探したい、それがどこにもないなら自分で作りたい。それが夢想でもある。美しいものがなくても美しさはあるだろう。だから考え過ぎないこと。矛盾、、こう言いながら、いつも考えてしまうぼくはダンスを作り踊る。夢想から夢想へ。
勅使川原三郎

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