1998年の世田谷パブリックシアターでの初演以来、数多くの国、
都市を巡り、約20年ぶりの世田谷での再演です。
創作した作品は作られた時に持った力や価値が、公演を重ねることに
よって様々な経験を経て成長し成熟していくものです。人間のように。
初演当時、ダンスキャリアが始まったばかりの佐東利穂子は今や世界
最高レベルのダンサーとして成長していますが、彼女が作品をより高
度に推し進めることは間違いありません。彼女の特異な身体制御が生
み出す美しく際どいダンスは今までに無かった価値を与えるはずです。
「アブソルートゼロ」が新たな生を得て活き活きと世田ヶ谷に帰って
きます。しかし再演というより新作公演の心意気で今準備しています。
初演の清々しい呼吸を基に、矛盾を恐れずに私たちは調和を踊ります。
勅使川原三郎
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