佐東利穂子はソロダンスによる、ドビュッシーのオペラ音楽ダンス
佐東の身体と精神が、音楽に溶け、水を湧き立たせ、風を吹かせる
水から誕生し 水へと帰る
澄んだ水のように透明な佐東(メリザンド)は、定めの時に向かう
定められた命の淵へ向かうダンス
音楽によって生を受けた佐東(メリザンド)は、音楽の中に消えてゆく
すでに風となって消えた(ペレアス)
メリザンド(佐東)は、水という生命の源へと帰ってゆく
水から誕生し水へと帰る
愛は、形を身体に変えて踊る音楽になる
メリザンドは、音楽に「生と死」を溶かしてできた「愛の身体」
水から生まれ、死によって水にもどるメリザンド
無力なささやきの風が、水面にさざなみをたてる
風が、微かにメリザンド(佐東)の髪を撫でる
写真は2015年の「ペレアスとメリザンド」より
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