Works / 活動紹介

ABSOLUTE ZERO
絶対零度2017

世田谷パブリックシアター開場20周年公演
 
構成 振付 美術 照明:勅使川原三郎
出演:勅使川原三郎, 佐東利穂子
 
舞台監督:八木清一
照明技術:清水裕樹(ハロ)
音響技術:三森啓弘(サウンドマン)
舞台監督助手:秤智鉱, 高梨智恵子
衣装製作:武田園子(ヴェロニク)
 
主催:公益財団法人せたがや文化財団
企画制作:世田谷パブリックシアター
初演:2017年6月1日 世田谷パブリックシアター
20年前の初演以来数多くの国、都市で上演したこの作品とは、近年疎遠でした。
今回の久しぶりに講演する機会はありがたいことです。創作した作品は作られた時に持った力が、
公演を重ねることによって成長し成熟していくものです。創作は「それまでに持ち続けていた考えや
興味」と「作りたいというその時の最も強烈な気持ち」とが、矛盾を含めた葛藤や吸い付くような
引力で結びつき、照明と音楽と舞台装置が、身体と溶け合う事で作られます。
「アブソルート・ゼロ」は、私のダンスに変化をもたらしたと言えます。
3部構成のそれぞれに別種の身体が生息する細胞のダンス。不安定でこそ調和するという
パラドックスのステップは終わらない。絶対零度はそもそも生命のパラドックスで、そこに
想像力が生まれる。
私と佐東利穂子のダンスは、常に矛盾する力とともに生きるのです。
                                勅使川原三郎
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