Works / 活動紹介

シナモン
言葉の破片による動体彫刻

構成 演出 照明 音楽構成:勅使川原三郎
朗読:佐東利穂子
出演:勅使川原三郎 佐東利穂子 加藤梨花 村山恵実子
照明技術:清水裕樹(ハロ)
音響技術:三森啓弘(サウンドマン)
主催:KARAS
特別提携:シアターX(カイ)
上演時間:60分
初演:2016年4月28日 東京・両国 シアターX(カイ)
公演歴:2019年5月 東京・両国シアターX(カイ)
ブルーノ・シュルツ原作によるダンス作品の8作目。
シュルツ独特の世界観が開いた本のページ、 紙面から微風が吹いてくる、
生き物の微熱、漂う湿気 、あらゆるところから発せられる匂いや香り、
生きている物質、現実と非現実が同時存在する、置き去りにされる身体、
過去がさまよい今に紛れこむ、置き去りにされた記憶に出会う言葉、
それは私が感じる身体であり、ダンスの素になる。
それを放っておけば蒸発してしまう形が影に隠れている。
影と一体になった形を手にとる。すると動き出す、ダンスになる。
言葉にも影があり、影の言葉があり、身体にも影があり、影にも身体がある。
影と形の結びつきは光と天使のつきあいのようだ。
シュルツの世界観に私が見るものは影と天使のつきあい方だ。
短編「肉桂色の店」、不確かな筋立ての不整脈、私たちはそれらの
不思議な脈拍を計る。 時は春、長々ゆったり寝そべる春、頭痛低気圧の春、
夜の花散らず、両国シナモン、隅田川静か
                   2016年春 勅使川原三郎
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