SHE-彼女-

ディレクション:勅使川原三郎
出演:佐東利穂子
上演時間:60分
初演:2009年11月20日 川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
主催:KARAS
共催:川崎市アートセンター
公演記録:
2011年兵庫、グルノーブル(仏)

「それが反復不可能な人生であるとしたら、彼女は死を繰り返すことができない不幸を負うのか、異常な急斜面の勾配を登るのか降りるのか。
登る苦労いや登れる幸運? 降りる快楽いや降下する恐怖?
どちらでもありませんと彼女は言う。
落下する浮力と空気と共に踊るのみです、と。
彼女のただならぬ身体表現は全く彼女そのものとしか言いようがない!」
- 勅使川原三郎

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公演情報

1.山口公演

【キャスト】

佐東利穂子/ダンス 勅使川原三郎/ディレクション

【日時】

2011年12月11日(日)

【劇場】

山口情報芸術センター(YCAM)

【主催・お問い合わせ】

山口情報芸術センター(YCAM)

ギャラリー

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レビュー(抜粋)

 あの細っそりした体は繊細で壊れそうだが、実は飛び抜けて柔軟かつ強靭なのだ。(中略)シュールで夢想的な世界にひたっていると、それを打ち消すようなエンディング。再び、ノイズ音のビートのなかで、佐東が柔らかく、しかも随所に鋭さを見せながら動き続ける。舞踊のソロ公演は多いが、音と光と身体がこのように引っ張り合うような美しさを持続するものはそうないはずだ。

ダンスマガジン 2010年 2月号 石井達朗

 もっとも感銘を受けたのは、圧倒的な激しさで踊る佐東の姿が、私の視界から消えてしまった瞬間が何度かあったことだった。あまりに音楽や照明とその動きが親和力を持ちすぎていて、「そこに佐東がいるのに、見えない」としか思えないときが訪れたのだ。(中略)そうした瞬間に、私も少しだけ「本当のこと」の一端に触れられた気がした。その理解は、目にした次の瞬間には失われている種類のものだ。しかし、それでも。幕切れまで、しびれるような感覚に襲われつづけて、私も自分の肉体がここにあるというシンプルな事実を自覚した。

共同通信配信 2009/12月 古川日出男