
演出/振付/美術/照明/衣装/選曲:勅使川原三郎
出演:勅使川原三郎、佐東利穂子、鰐川枝里、加見理一、高木花文
山本奈々、ジイフ、川村美恵、ケティングナイル
上演時間:75分
初演:2009年9月25日 新国立劇場
主催:新国立劇場
公演記録:
2010年バルセロナ(西)
2011年グルノーブル(仏)
2011年ロンドン(英)
空きっ腹のように晴れわたった青空
鏡に過去は映らない
鏡の表面に何もない
見えるが何も無い
音楽や…
鏡は世界を倍にする
鏡の裏側で世界が既に割れている
鏡の裏側には隠されている人々
光の屈折率 いや溶解度
身体と音楽 呼吸音楽という流れ
数は無限に倍加すれば全てに溶け合い姿を消す
夜 太陽は焦ついた影の匂い 呼吸せよ
空きっ腹のように晴れ渡った青空
無数の呼吸が飛び交う
電波を避けた飛行者
湿度の詩 生命体
朝…
-勅使川原三郎
この作品に寄せて

勅使川原三郎、佐東利穂子、鰐川枝里、加見理一、高木花文、
川村美恵、ジイフ
2012年3月3日(土), 4日(日)
Stadsschouwburg Robo Zaal
勅使川原三郎、佐東利穂子、鰐川枝里、加見理一、高木花文、
山本奈々、川村美恵、ジイフ
2012年3月22日(木), 23日(金), 24日(土)
TanzHaus Grosser Saal
勅使川原三郎、佐東利穂子、鰐川枝里、加見理一、高木花文、
山本奈々、川村美恵、ジイフ
2012年3月29日(木), 30日(金), 31日(土)
Théâtre National de Chaillot
魔術的な映像
「鏡と音楽」は、鏡の中に音楽をどのように映し出すかということを探求した作品だ。そして、この作品は実験的であるにもかかわらず、繊細さと力と強度、そして激しさによって私たちを触れられないものへと近づかせ、現実を超えた崇高な世界へと導いた。
勅使川原の荘厳なソロでは、彼の身体の動きは無数の形態と方向をあらゆる可能な力学へと解体される。彼の動きは常に対立したムーブメントが体に連なっていくため、果たして彼は本当に一人で踊っているのだろうか、という疑問さえ抱かせる。彼は自身の身体の音楽を踊っているのだ。
美しさと比類のない洗練にあふれたバロック音楽のシーンは、この作品のクライマックスである。ダンサーたちはみな素晴らしく、様々な軌道を描いて軽やかに素速く入れかわり立ちかわり舞台に登場する。彼らの動きは猛烈な勢いで流動していくためイメージに留めることはできないが、私たちはそこに生命力にあふれた並外れた音楽を感じることができるのだ。この作品はダンスを超えた、素晴らしく高度な知覚的体験であった。最大級の賛辞を捧げたい。
| エル・ムンド紙 2010/7/22 |
絶え間のない反影
この作品では脅迫的な電子音響が、その気配の高まりの中で静謐さを強調し、崇高さや美と結合する。「鏡と音楽」という舞台は、相反するものを捉えている。身体は音楽への回路の中でシンプルな軌跡を描き出す。それは音楽を最も忠実に映し出す鏡なのだ。
| ラ・ヴァンガーディア紙 2010/7/20 ホアキーム・ノグエロ氏 |
幾度も蘇る衝撃
魔術のように魅了し、美しく想像をかきたてる。彼らの身体は、何もない舞台の上に現れては消える。多様に変化するダンスは魅惑的な鏡の効果のように繰り返され、我々は心を奪われる。純粋で装飾を取り払った身振りは、断続的な照明によって現れては消える。激烈でありながらも繊細さにあふれ、素直でしかも崇高な身体芸術に、観客は感極まる想いで拍手を送った。
| エル・パイス紙 2010/7/19 カルメン・デル・ヴァル氏 |